ヤッホー!
熱狂と学びの3日間、Regional Scrum Gathering Tokyo 2019(RSGT2019)が終わりました。
スピーカーとして、スポンサーとして、スタッフとして、聴講者として、ご参加いただいたすべての方にありがとうございます。
キーノートスピーカーのGabbyには、今まで参加したどのScrum Gatheringよりも良かったとの言葉をいただき、Chrisにもすごく良いイベントで参加者もオーガナイズも場所も雰囲気も素晴らしいと言われ、井手さんと秘書さんにも熱気溢れる会場で話せて良かった、良い会だと褒められて完全に調子に乗っております。
RSGT2019のノベルティはロゴ入りグラスでした。
あれでよなよなエールを飲むことで、イベントに参加したときの感覚をリロードできるようになってくれてたりしたら、嬉しい限りです。ノベルティはそういう使われ方をしてこそです。
逆に、ビール飲めない人はごめんなさいね。朝1杯の水は健康の元ですのでぜひ飲んでください。
ところで、あれ、ノニックグラスっていって、ヤッホーさんとか常陸野さんもノニックタイプのオリジナルグラスを出してますが、英国のパブだとポピュラーな形*1なのです。
今はクラフトビール大ブームでビアバーもだいぶ増えたけど、昔は東京でナイスビアが飲みたかったらブリティッシュパブやアイリッシュパブに行くのが定番だった。
井手さんの講演にもあったように終わらないブームはない。
ビールは知らんけど兎にも角にもIPAという客、それを商機と雨後の筍のごとく増えたビール愛のない店。盛んなのは嬉しいけれど、さっさと淘汰されてくれと思うこともあったりする。
そんなブームは何処吹く風、最高のイングリッシュエールを冷えてないノニックグラスで出す、店内が油臭くていまどき全面喫煙可みたいな古参のビアパブの存在も知ってほしいという思いを込めて、ノニックグラスを作りました。
結構丈夫で多少落っことしても割れにくいので、日常使いで可愛がってあげてください。
前書きが長くなりましたが、色々な方がブログを残してくれているのでRSGTの内容はそっちに任せるとして、ナイスビア珍道記らしくわたしの好きなヤッホーブルーイングのビールランキングを発表したいと思います。
ご家庭で飲んでいただけるようになるべく缶ビールで紹介します。
グラスに入れると入れないとでまったく違うので、めんどくさがらずにグラスに注いで飲んでくださいね。*2
嬉しいことにRSGT2019以来、みーんなよなよなよなよな言ってるんだもん。
もちろんよなよなは定番で美味しいんですが、他にもあるので知ってほしい!という動機です。
番外編 軽井沢高原ビールシーズナル(2009?)ESB
アメリカンESB! だったはず! モルティな甘い感じが強過ぎるのは苦手なんだけど、これはアメリカンでホッピーな感じもあってとにかく美味かった記憶。
今は作ってないし、写真もないし、比較もできないのでランク外にしました。
5位 僕ビール、君ビール。
ローソン限定。そのあとバリエーションが出てますが無印のこれ。セゾンてあんまり得意じゃないんだけどこれはフレッシュなアロマとホップのバランスがとても良くて、普段飲むのに混ぜてあげるとやっぱり美味しいなと安心する味。こんなのコンビニで売ってるの、いい時代ですよね。すごい。
4位(タイ) クラフトザウルス
2年前ぐらいに発売された軽井沢町内限定販売のペールエール。発売当初はまあまあという感じだったのだが、去年ぐらいからレシピが変わったのではないかと思うぐらい全然違う、美味しいやつになってた。軽井沢に行ったら缶でバンバン売ってるのでお土産にどうぞ。同ラインのバーレイワインボトルもあって、これも美味しかった。
そう言えばフレッシュホップエールというのが出てるらしいけどまだ飲んだことないや。
4位(タイ) 軽井沢高原ビールワイルドフォレスト
日常的に飲みたい、派手さはないけどスタンダードなブロンドエール。色はピルスナーみたいな淡い黄金色。美味しくない「地ビール」で嫌な思いをしちゃった人がクラフトに戻るのにちょうどいいかもしれない、などと思ってたりする。
3位 軽井沢高原ビールシーズナル(2018夏)
前年はSession Wheatか何か。個人的にSession IPAにハマっていたのもあって、2018年夏季限定のSession IPAは夏の間ほとんど毎日飲んでた。軽くて華やかで苦味もあって、1杯目にちょうどよかった。
期間限定でなく定番品で埋め尽くしたかったのだが、井手さんに講演依頼を出した時期に飲んでたやつだから特別に。
2位(タイ) よなよなエール(現行)
2017年に創業以来初のレシピ刷新をした現行よなよなエール。8月か9月ぐらいに近所のスーパーで入れ替えが発生していたので、旧作を何本も購入しておいて、現行発売してから何度も比べて飲んだ。結果から言えば、現行の方が断然好き。やっぱり20年も前だとホップの流行も今と違うだろう。一言で言うと、ちょっと古臭い感じから一気に今っぽい、カスケードホップがシャキーンて感じになった。旧作が不味いというわけでは全然ない。現行になってから買う回数も増えたので、こっちの方が自分の好みなんだと思う。
2位(タイ) 東京ブラック
日本でポーターを上手く作るブルワリーってそう多くない気がする。めちゃくちゃ美味しいときのスワンレイクポーターはナンバーワンなんだけど、めちゃくちゃ美味しいわけでもない(普通に美味しいんだけど)というときが多い。それにひきかえ東京ブラックはほんとよくできてて安定して美味い。
1位 よなよなリアルエール
これに関しては今はご家庭で飲むことができず、樽生しかない。後述。
リアルエールについてはググれば出てくる。簡単にいうと、酵母が生きてて樽の中でも熟成が進むやつで、発酵で自然と発生するガスのみで外部から炭酸を注入しない。で、ハンドポンプでシュコーと汲み上げてクリーミーな泡が生まれる*3。わたしは炭酸飲料が苦手だし*4ビールに喉越しとかは求めていないので、これが一番好きなのだ。CAMRAさまさま。
公式店のYONA YONA BEER WORKSにはたしか常設されてたけど、お膝元を訪れることをオススメする。
中軽井沢の星野エリアには源泉掛け流しのトンボの湯、カフェハングリースポット、村民食堂があり、そこにビールで満貫確定(何が)。温泉から出たらよなよなリアルエールをオーダーして、ハンドポンプで注がれたきめ細かい泡が収束するのを湯冷めしない程度に風に当たりながら待って飲む。ひとしきり飲んだら、村民食堂でご飯を食べて帰る。このルーチン、最高なのでぜひ皆さんにやっていただきたい。
タイってなんだよ。
ということで、第1位はよなよなリアルエールでした!*5
ヤッホーブルーイングについての勝手な思い
ここまでの写真は拾い物じゃなくて自分の。
ビアオタじゃなくてただのビール好きだし、フェスとか好きじゃないんで超宴にも行かないし、現地で飲むか買うかしたい派なので通販も利用しない。けど、思い入れのあるファンです。
ヤッホーの井手社長に今回のRSGT2019のクロージングキーノートをお願いして、OKをもらえるまでの様子です。
したためたラブレターを送信したぞ!!!! 久々緊張した! 届けこの想い!
— Miho🍺Nagase (@miholovesq) 2018年8月5日
ラブレターの返事きて吐きそう
— Miho🍺Nagase (@miholovesq) 2018年8月7日
ラブレターが!!!!
— Miho🍺Nagase (@miholovesq) 2018年8月16日
成就したので!!!!
子どもにiPhone投げられたけど怒らないぞ!!!!
ヤッホーは4〜5年前にキリンと提携していて、全ブランドではないだろうけど製造も委託してるはず。大手と組んだらクラフトマンシップもこれまでか、セルアウトか、とか大きなお世話なことを考えたりしたんだけど、いい方向に期待を裏切られた。安定して美味しいクラフトビールを大量生産できるっていうのは、本当にすごいことだと思う。他のクラフトビールメーカーと比較しても、一つ頭抜けて本格的だし、見てる世界が違うんだと思う。井手さんが講演の中で「ノーベル平和賞を」って話をしていただけど、マジでやりかねないしやって欲しいとも思った。
それと、ヤッホーのビールを樽生で飲むなら、軽井沢の星野関連以外だと公式ビアレストランのYONA YONA BEER WORKSが思い当たると思うが、これは直営ではなく"公式"。勘違いしてる人がいるけど、鍋ぞうとかモーパラのwondertableが運営をやってるやつ。赤坂見附にできてすぐ期待して行ったら注ぎ方もいい加減だしスタッフにビールの知識もなく適当だったのでがっかりしてしまい、他の店で飲めばいいやと思ってしまった。その後行ったら改善されてたのでよかった。ラインナップは変わるけど、いくつかタップがあるビアバーで他のブルワリーのビールと比べながら飲むのが自分にはあってるかな。どうでもいいけどwondertableならわたしはバルバッコアが好き。シュラスコ食べに行きたい!
数年前までリアルエールにも缶があって、公式通販以外では軽井沢町のツルヤというスーパーのみで取り扱っていたのだが、これが素晴らしかった。ドラフトギネス缶のようなカラカラいう玉が入っていないのに、クリーミーな泡立ちで不思議だった。味も質感も技術も、世界に自慢できる缶ビールだった。
前述したようにリアルエールは酵母が生きていて、詰めた後も発酵が続く。知らない人がこれを買って、温度管理もいい加減なまま消費期限も気にせず放置したらそりゃ破裂もするよね。製造者としては無知な消費者のせいにできないところが歯がゆい思いもあるだろうと思った。
聞いたら1缶ごとに手詰めだそうで、大変だとは思うのだけど、ぜひ製造販売を再開して欲しい。*6
RSGT2019は最高のクロージングだったな。
すべてがうまくいきすぎた。
本当に皆さんありがとうございました。
なんていい顔!
スクラムのスの字も書かずに終わります。