この記事はRegional Scrum Gathering Tokyo & Scrum Fest Advent Calendar 2025、2日目の記事です。
ちなみに前日は川口さんの記事でした。
脱予算経営とはなんぞ
先日、Regional Scrum Gathering Tokyo 2026の基調講演で来日するビャーテ・ボグネスさんの実践する「脱予算経営」について、『脱予算経営』の翻訳者であり管理会計の専門家である早稲田大学大学院会計研究科長の清水孝先生にお話を伺いました。
その様子はScrum TokyoのYouTubeチャンネルで配信されています。
スクラムギャザリング東京実行委員会からはわたしと川口さん、InnerSource Commons FoundationからはGitHub Japanの服部さんが、参加しました。
動画では、脱予算経営についてはもちろん、そもそもの会社の予算やお金の仕組み(つまり会計)の初歩的なところから取り上げていますので、マネジメント経験の浅い人や会計知識のない人にもわかりやすい内容になっていると思います。
つまるところ脱予算経営は、経営手法やツールではなく、考え方なんだそうです。
しかも、3年ぐらい実践を繰り返してできるようになっていくものだそう。
わたしたちはまた、議論の中で、マクレガーのXY理論や、メイヨーの人間関係論、野中先生のミドルアップダウンについても触れています。
変化に強い経営をするには攻めの管理会計を実践することが鍵であり、そのためには現場自身が正しく意思決定できないといけない、そのための情報を現場に共有して信頼するのだ、というまさにパワートゥザエッジ的な考えは、まさに企業活動をアジャイルにする鍵だと感じました。
清水先生曰く:
「社長は我慢するのが仕事、下の人たちががんばってくれるのを見て口出さないのが仕事、というのが脱予算経営の考え方!」 「それができないなら、自分の目の届く範囲でしかビジネスをやらないこと」
だそうです。
ということで、少しでも興味を持ってくださった方はぜひ動画をご覧ください!
中編 Part1
www.youtube.com
中編 Part2
www.youtube.com
脱予算経営の研修をやるよ
またスクラムギャザリング東京実行委員会では、ビャーテ・ボグネスさんと清水先生による脱予算経営についての1日研修をホストすることにしました!
またとない機会なのでぜひ参加してください。とくに、アジャイルに関わるマネージャー陣は必修といっても過言ではないかと思います。
とくに「予算必達!」なんて手は動かさず口だけ動かしてるような人には、雷に打たれたような思いをして欲しいですね。
わたしもRSGTの準備がなければ参加したかった……。
チケットはこちらからお買い求めください。
Beyond Budgeting - 組織のアジリティを解き放つ:一日集中ワークショップ 通訳つき
『脱予算経営』自体は絶版なのが残念ですね。
脱予算経営についてのナイトセッションもあるよ
なお、清水先生にはDay1の夜にも忙しい合間を縫ってご来場いただき、ビャーテさんとGitHub Japan/Inner Source Commonsの服部さんと共にナイトセッションでご登壇いただけることになりました!
研修は行けないけど(行ってほしいけど…🥺)という方はぜひこちらで!
(わたしは裏番組でレーシング🏎️💨しないとなので……)
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