ナイスビア珍道記

ナイ珍って呼んでね

新型コロナにばっちりかかっていた

本当は2/1から2週間のワーケーション(函館)に行くはずだったのに一転、2/1にPCR検査を受け2/2に陽性の結果が届いてばっちり1週間が経ちました。 PCの前に座れる程度に復調したので、記録を残しておきます。

注意事項

  • 個人 (n=1) の体験に過ぎないので、かかった人は医師や保健所の情報を信用してください。
  • 医療従事者の知人には結構詳しく聞かれて情報が参考になったらしいので、症例の参考例としてお役に立てればと思います。
  • 杉並区在住、重症化リスク因子のない、50歳未満の女性です。ワクチンはファイザーで2回目を2021/8上旬に接種済み。アセトアミノフェンのアレルギー疑い*1

日記(病状の経過観察)

0日目 (1/31月) 発症

朝起きて喉から気管にかけて風邪っぽい気がするようなしないような。この日はたくさんしゃべる仕事があって喉の調子が悪く、昼にはペラック(市販のトラネキサム酸配合薬)を飲む。喉が痛い時に効果テキメンなNin Jiom Pei Pa Koaをなめながら仕事をする。元々喉が弱く違和感があることはしょっちゅうなのでそこまで気にしていない。
せっかく夏のデルタ株隆盛の時期に買っておいた研究用の抗原検査キットがあるので、試しに使ってみた。というのも、翌日からの函館行きに持参しようと思っており、万が一現地で初めて開封しても使えないとかだったら嫌だなと思ったからで、単なる予行演習のつもりだった。もちろん陰性。
たまたま、午後から膀胱炎の症状が出る(2〜3年に一度かかるので慣れっこ)。頻尿・残尿感・血尿・下腹部不快感・倦怠感、ああまたこれかと思って翌日函館行きの前に内科に行って薬をもらっておこうと思う。一時的にさーっと熱が上がるのにも慣れているが、22時ごろ検温したら37.9℃で、膀胱炎にしては少し高いなと思う。腎臓の数値も弱めの人間なので、腎盂腎炎とかだったら嫌だなと思いつつ、尿路感染症を疑わずに寝る。

1日目 (2/1火) 本格化

朝起きて検温をすると37.0℃だった。咳もないし喉の症状を意識することもなかったので、とにかく膀胱炎を診てもらおうと近所のかかりつけ医(内科)に行く。
函館行きの新幹線を遅い時間にズラす。
かかりつけ医で検温すると38.1℃で自分でも驚く。待合室の端っこに隔離される。尿検査と診察をし膀胱炎は確定。
まさかコロナ、と医師に不安を伝えると、咳や喉の痛みがあるわけじゃなければ大丈夫だと思うが、血液検査である程度わかるという。細菌性の発熱なら白血球があがっていて、ウイルス性だと白血球の数値は下がるらしい。念のため血液検査をしてもらう。結果、白血球数がとくに上がっておらず怪しい、となる。翌日熱が下がらなかったり呼吸器症状が出たら、同じ医院で時間をずらして予約制でやっている発熱外来に来てPCR検査を受けるように言われる。
帰宅して、膀胱炎の薬としてもらった抗菌薬レボフロキサシンと解熱剤ロキソニンを飲む。コロナかどうかはさておき、このご時世に発熱してるのに旅行という選択はナシだなという結論に至り、泣く泣くホテルと新幹線をキャンセルする。
そうこうしているうちに喉も頭も痛くなってきた気がする(「コロナかも」という恐怖で動転しているのもある)ので、例の抗原検査キットをやってみる。綺麗に陽性反応が出る。

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Tのラインがしっかり出ていて見事に陽性
かかりつけ医に電話で相談すると、国の承認を得ているメーカーの医療用検査キットであれば陽性で確定診断だが、そのメーカーのは対象外なので、今から発熱外来にPCR検査を受けにきてくださいとのこと。
寒空の下、1時間以上待つ。解熱剤のおかげか、PCR検査の問診時にはすっかり平熱に戻っている。検査結果の通知は保健所でなく医療機関からになるらしい。通知方法をメールか電話で選ぶのだが、検査が混んでいて、結果が出るまで1日以上かかり夜中になることもあるのでメールにしておいた方がいいと言われてそうする。屋外で検査し、帰宅。症状が重い人は待つのも辛そうだなと思う。
夕方まで36℃台だった熱が、21時ごろには38.1℃に上がっている。昼間と比べて咽頭痛と頭痛がひどくなっていて、喉は唾を飲み込むのも痛いぐらいの激痛。熱さまシートを貼る。ロキソニンを飲んでいるはずなのに熱が下がらず頭痛も治らない上に、汗だくで着替えをする羽目に。
小さい頃から呼吸器が弱く(小児喘息だったし)、毎冬になると溶連菌感染症で高熱を出して寝ていたが、それを思い出した。

朝 37.0℃:レボフロキサシン、ペラック、ロキソニン
昼 37.0℃:ペラック
夜 37.2℃/SpO2 98:ペラック、ロキソニン

2日目 (2/2水) 発熱と頭痛がピーク

咽頭痛と寒気と頭痛と倦怠感と咳で、何度も目が覚めてしまって寝た気がしない。起床時の体温は38.0℃。
解熱剤を飲んでいなくても10時には37.1℃に下がっていたのに、昼過ぎには39.3℃まで上がっていた。
喉がガラス片でも飲み込んでいるぐらいに痛くて、毎食バナナをちょっとずつとKAGOMEのグリーンスムージーを飲むぐらいしかできない。 過去に処方してもらい家に残っていた去痰薬ムコダインを追加。
夕方、医療機関からのメールで陽性が伝えられる。でしょうね、という感じ。なんの株か、みたいな情報はなし。その裏で発生連絡が保健所に行っているのだろう、この時点で保健所からの連絡は当然まだナシ。
夕方には36.3℃ぐらいの平熱に戻ってこの日は以降発熱なし。
何度か汗だくになって着替えたりタオルケットを取り替えたりする。
夜になって鼻が詰まってきて、喉の奥と耳の奥のつながったところが中耳炎になりそうな炎症を起こしているのを感じる。唾を飲み込むのにも表情が歪む。喉が死ぬほど痛い。普段の風邪ならここから細菌感染を起こして気管支炎に移行するパターンなので、嫌だなぁと思うが、たまたまレボフロキサシンを飲んでいるからと少し安心している。
23時ごろ、保健所からMy HER-SYSへの入力を促すSMSが届く。

朝 38.0℃/SpO2 98:レボフロキサシン、ペラック、ムコダイン
昼 39.3℃/SpO2 97:ペラック、ロキソニン、ムコダイン
夜 36.2℃/SpO2 98:ペラック、ムコダイン

3日目 (2/3木) 喉の痛みがピーク

明け方5時ごろ、厚生労働省からCOCOAに入力するための処理番号がSMSで通知される。わーい、やってみたかったんだ陽性者登録!と思いながら嬉々として陽性者登録をする。 昨夜届いていたMy HER-SYSへの健康観察入力を行う。 ここまで朝の5時。喉が痛くて寝られないでいた。咳き込むようになってきた。
療養の方法は、特効薬のないインフルエンザという感じ。ウイルス性の感冒だからまあそうなるだろう。
9:20にMy HER-SYSへの入力を促すSMSがくる。さっき入力したのに、と思いながらもう一度入力する。 体重を測ったら5kg痩せていた。
昼間、高校の同級生の医師(循環器科)と連絡を取る。痩せたと喜んでいたら「ただの水分と筋肉!」とたしなめられる。水分をしっかりとって寝ておけとのこと。そりゃそうだ。
夕方、保健所から発生届を受理したというSMSが届き、フォローアップの案内がされる。まとめると、50歳未満の基礎疾患のない人は自分からアクションしない限り薬もないし入院も宿泊療養もないからひたすら寝て頑張れということだ。不安や急変に際しては、かかりつけ医や119番やフォローアップセンターへ連絡しろとのこと。パルスオキシメーターの貸与や配食についての案内もあった。パルスオキシメーターはもう持っているし、配食については今の状態で何も喉を通らないので頼まないでおく。

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杉並保健所からのSMS

ここへきて喉の痛みには銀翹散だと思い出し、家にあったものを飲む。
夜、高校の同級生の薬剤師からTwitterを見たと連絡が来る。今どんな薬を飲んでいるのか聞かれて症状と共に答えると、アドバイスをくれる。今コロナもしくはコロナ疑いの患者に処方されている薬は、トランサミン、ムコダイン、カロナールの3点セットがほとんどだそうだ。なので、だいたい合ってた。足りない薬はかかりつけ医に相談すると良いと言われる。例の特効薬モルヌピラビルは61歳以上もしくは重症化リスク因子のある人以外には投与されず、若くて健康な人は基本的に対処薬でやり過ごすしかないんだそうだ。特効薬のないインフルと同じ(再掲)。そして、薬の配達もやってくれる場合があると知る。PCR陽性の患者に対しては処方は公費で無料らしい。
咳で眠れないと嫌だなと思い、ムコダインと一緒に処方されていた鎮咳薬アスベリンを飲んでいいか相談すると、飲み合わせについては問題ないと教えてくれる。通常1錠だけど咳がひどければ2錠でもいいとのこと。専門家のアドバイスは本当にありがたい。
夕食にはUber Eatsで中華粥を頼んだが、塩味が喉に染みて痛すぎたため食べるのに時間がかかった。乳酸菌飲料や豆乳は染みて飲めず、水を飲むのがやっと。
寝る前に鏡で喉を見ると真っ赤なのと、扁桃腺付近に白い膿のようなものがついていて気になる。喉が腫れて狭くなっているので、窒息したら怖いなという考えが頭をよぎる。

朝 36.8℃/SpO2 98:レボフロキサシン、ペラック、ムコダイン
昼 37.2℃/SpO2 98:ペラック、ムコダイン
夜 37.1℃/SpO2 98:ペラック、ムコダイン、銀翹散
就寝前:アスベリン

4日目 (2/4金) 喉が痛い

咳き込んで5時ごろ目が覚める。Apple Watchの睡眠ログを見ると、1分たりとも深い眠りに入れていなくて笑う。
起き抜けに喉の痛みは少しマシになったと思ったのは気のせいで、依然痛い。咳もひどくなってきたが、気管支の奥から出るような深い咳ではないので安心している。咳のしすぎで腹筋が痛い。
9:20にMy HER-SYSへの登録を促すSMSが来る(以後毎日続くため省略)。
昨夜よりは喉の赤みや腫れは若干マシな気もする。飲むのも痛かった水をごくごく飲めるようになっていて感動。詰まっていた鼻も片方が通るようになってきたので息苦しさがマシになった。
かかりつけ医は休診日だったので電話を控えた。
何かの刺激で咳き込むと咳が止まらない。安眠できないと嫌なので、寝る前に追いアスベリンをする。

朝 36.2℃/SpO2 99:レボフロキサシン、ペラック、ムコダイン、銀翹散、アスベリン
昼 37.2℃/SpO2 98:ペラック、ムコダイン、銀翹散、アスベリン
夜 37.1℃/SpO2 98:ペラック、ムコダイン、銀翹散、アスベリン
就寝前:アスベリン

5日目 (2/5土) 喉が痛い

何度か夜中に咳き込んだものの、朝遅くまで寝られた。唾を飲み込める程度に喉は痛くなくなった。
かかりつけ医に何度か電話をしてやっとつながった。外来診療が終わったら順番に折り返し電話診療をしているらしい。本当に頭が下がる。
待っていると夕方折り返しがあり、薬を処方してくれた。近所の老人宅への往診のついでに配達してくれることに。トラネキサム酸のほかに、小児喘息(アレルギー系)あがりの呼吸器よわよわ人間にはお馴染みの咳止めフスコデと、ステロイド剤プレドニンが出る。だいぶ安心。レボフロキサシンとは併用注意だけど、レボフロキサシンも最後の1日だからもういいだろう。
公費で無料とは聞いていたけれど、たしかに、料金を請求されなかったな。

朝 36.3℃/SpO2 98:レボフロキサシン、ペラック、ムコダイン、銀翹散、アスベリン
昼 35.4℃/SpO2 98:ペラック、ムコダイン、銀翹散、アスベリン
夜 36.3℃/SpO2 98:トラネキサム酸、フスコデ、プレドニン

6日目 (2/6日) 喉に違和感が残る

久しぶりに朝までぐっすり寝た感じがした。
午後、鼻も通ったし、喉の白いものもなくなっていた。喉は相変わらずほんのり赤く、炎症後の違和感のようなものはあるが、絶賛炎症中といった感じのヒリヒリ感はなくなってきた。
昼寝もできたし、喉の痛みが薄れたので食欲も出てきた。

以降3食ごとに飲む薬は前夜と同じ。平熱に戻ったのでブログ上は割愛。

7日目 (2/7月) 軽快

ベッドから起きて仕事が少しできるようになった。病み上がりで疲れるので休み休みやっている。
何の気なしに抗原検査キットを使ってみたら陽性のラインがうっすら出るか出ないかぐらいになっていた。

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Tのラインが反応していないので陽性ではなさそう
以降、軽快に向かっていて、たいして変わらないので日記はここまで。

医療機関や行政機関のサポートについて

かかりつけ医のサポート

本来は予約制のPCR検査をなるべく待たないよう即日受けさせてくれたり、電話で診療して処方薬を届けてくれたり非常にありがたかった。ここは院内処方のため医師自らが別件の往診のついでということで配達してくれたが、処方薬局に勤める薬剤師の友だちによれば、処方薬局でも配達依頼は結構多く、応じているらしい。配達のためだけに院内処方を院外処方に切り替えるパターンもあるそう。医療従事者さまさまという感じだった。

HER-SYSとMy HER-SYS

新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム、通称HER-SYSは国が管理するシステムで、自治体、保健所、医療機関が陽性者情報の共有や把握のために運用されている。
陽性者に解放されるのはMy HER-SYSという個人向け健康観察登録で、毎朝HER-SYSから入力を催促するメールが届き、それに応じて、体温やSpO2の値や諸症状を登録する。
これでだいぶ保健所の負荷を低減する一助になっているんじゃなかろうか。大多数の軽症者は自助で、必要な資源を中等症や重症者のために集中する。それでいいと思う。
幸いわたしは重症化しなかったためわからないが、何か入力値が閾値に触れたら認識されたりするんだろうか。
基本的には悪化したらかかりつけ医かサポートセンターに電話しろとあるが、ひっかかった人には電話連絡がきたりしないんだろうか。

今回My HER-SYSに登録できるようになったのが熱のピークを過ぎた3日目からなので、高熱が出たことを国に報告できていない。高熱の出なかった軽症例としてデータ蓄積されると思うとなんか悔しい。39.3℃も出たのに!
また、喉の痛みについては自由記述であり質問項目にないので、統計として処理されない気がしてこれも悔しい。

入力するのはこんな項目だった。毎日その他の欄に「喉が痛い」と書いて提出していた。

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COCOAへの登録

HER-SYSの自動通知メールで処理番号を受け取り陽性者登録をした際に、個人情報を伏せた形で「共有」するか聞かれるのだが、「よくわかんないからやめとこ〜、共有怖いし」みたいな人もいるんだろうなと思った。これをしないと陽性者との接触通知が届かないんじゃないのかなぁ?(知らんけど)

療養解除の判断

現在、有症状者の自宅療養については、発症日を0日として10日間経過し、かつ、症状軽快から72時間を経過したら解除となっている。陰性化確認のための検査はなく、保険適用外の自費ではやりますよ、とのこと。しかし、医療資源に無駄に負荷をかけないようにしようと考えるならば、検査という選択はないだろう。療養解除の条件を満たした人からの感染リスクは非常に低いということだ。
https://www.mhlw.go.jp/content/000639696.pdf

「症状軽快」というのは解熱剤を使用せず解熱していて、呼吸器症状が改善に向かっていることを指すらしい。現時点でわたしは軽快しているので、2/10の療養期間をもって解除になる。わかりやすい。

ワクチン3回目接種について

COVID-19ワクチンは2回目接種を7月に終えており、ちょうど今頃3回目の接種券が送られているころなので、届けばすぐ3回目接種をしようと思っていたところ。
今回かかったのがどの株かわからないが、症状と状況からオミクロンBA.1だと思っている。今回感染によってブーストがかかっている状態なはずなので、今すぐ3回目を接種するのはもったいない。 治癒後90日間の再感染は稀であるとのこと、BA.2への再感染のリスクも非常に低いと考えられることから、最低でも90日間は感染によるブーストが有効なのではと思っている。
なので、3回目接種が進まないというニュースを聞き申し訳ないが、接種は少し先にしようかと思う。
実は感染者のワクチン3回目接種についての指針は厚生労働省から出ておらず、医療関係者も困っていると聞いた。待っているうちに指針が出るといいな。

https://twitter.com/sguardo_bot/status/1489856806688292867?s=20&t=Y8AaY4q7ZK1PgdrvZsqr-A

新型コロナウイルスに感染したことのある人は、ワクチンを接種することはできますか。|新型コロナワクチンQ&A|厚生労働省

オミクロン再感染の確率極めて低い、少なくとも短期では-ファウチ氏 - Bloomberg

感染源

普段と違う行動をとったとしたら、発症する2日前に新宿の人混みに電車ででかけていて、その時に「オミクロン株が流行っているのにこの人混み嫌だな」という感覚がしたのは確か。函館に行く前に調子の悪かったキーボードを交換するためにお店でサポートを受けていた。ただ、マスクもしていたし滞在時間としては長くないとは思うのだけど。発症してから数日後にこの日の接触通知がきた。
コロナを疑い血液検査をお願いした時のかかりつけ医の話では「外食しませんでした?」と聞かれた。「会食じゃなくてですか?」と聞くと「会食じゃなくて、もう今は1人で外食しててもかかっちゃってる人いますんで」と言われた。ほんとに流行ってるなー。

所感

1月最終週とか2/1を境に陽性者追跡などの保健所のオペレーションが変わっているようで、医療機関から案内される内容や、行政のHPに古い情報があって混乱した。現在は、これまであったような積極的疫学調査(保健所から陽性者のところに電話がかかってきて、病状を尋ねたり、濃厚接触者情報や行動履歴を聞いたりするヒアリング調査)はもう行われなくなっていた。
その代わりにメールが一方的に送られてくる形になっていた。要は、基本的には自分でどうにかしてねということ。
60歳以下のリスクの低い人にはいわゆるコロナの飲み薬等は投与されないし、入院もナシ。自宅療養か宿泊療養か選べるけど、宿泊療養は自分からセンターに連絡して入所希望を伝えないと、ことが進まない。自宅療養を選択するとパルスオキシメーターの貸与や配食(段ボールでレトルト食品とかがドバッと届くやつ)もあるのだが、これも、申請するのは自分。
喉が痛すぎるのでヒアリングの電話が来ても声出せないしどうしようと思っていたので、SMSで済むのはちょうどよかったし、宿泊療養で3食冷たいお弁当を食べるよりは、近所はUber Eatsが充実しているので温かいものをデリバリーして食べる方が全然マシと判断した。というか喉が痛くて宿泊療養施設のお弁当はおろか、配食のレトルトカレーなんかも喉を通る状態ではないので、配食も頼まなかった。パルスオキシメーターも持ってるし。

みるみる悪化して、みるみる治る感じはインフルエンザに近いと思った。オミクロン株は特にそうなんだろう。他の株だとまた違いそう。
小さい頃は小児喘息で治療で毎週病院に通っていたり、毎冬必ず喉を真っ赤(&真っ白)にして溶連菌感染症で高熱を出して寝込んでいたり、ワクチンを打っていない時期は2年に1回はインフルエンザにかかって寝込んでいたので、看病されることや、自分の症状と向き合うことや、どんな時にどんな薬を飲むのかとか、感冒との戦い方に慣れていたので、高熱や頭痛でしんどかったけど落ち着いて対応できた。
個人的な感覚としては、溶連菌感染症とひどいインフルエンザにダブルでかかった、みたいな感じ。まったくの軽症だが、次はかかりたくない。親にもかかってほしくない。
「ただの風邪」という人はそうだったんだろうし、死の縁を彷徨う人や亡くなる人がいるのもわかる。わたしは手元に処方薬があるぶんマシだったと思う。
世の中にはインフルエンザにかかったことがない人や、風邪をひき慣れていない人もいると思うので、そういう人はかかったらしんどそう。

今後どうなってほしいかというと、まずは特効薬ができて重症化しなくなれば安心だと思う。ピーク時は、このあともっと悪化したらどうしよう?という恐怖があった。今後はインフルエンザのようにワクチンの接種によって発症や重症化を防ぎ、かかっても特効薬で重症化を防いだり治癒を早めたりという方向になるんだろうな。
10日間の隔離や、濃厚接触者の隔離というのは厳しいなぁと思うが、現時点では対処法が確立していない疾病だから仕方ないんだろう。

やってよかったこと・あってよかったもの

基本的にはインフルエンザと同じ。

  • とにかく寝る
    眠くなくても寝る。目を閉じる。布団に入って静かにしておく。医師も薬剤師もとにかく水分栄養睡眠と言うし、自分でもそうだと思っている。
  • マスクをする
    天然の加湿器になるし、ウイルスを撒き散らさない。洗顔したり何かのついでに1日2回ぐらいはマスクを変えていた。
  • 1日3回以上うがいや手洗いや洗顔をする
    喉が粘つくのはウイルスと戦って死んだ白血球の死屍累々なので、速やかに排出して喉の炎症を抑える。 口や鼻や目の周りにはウイルスがたくさんついていると思うので、こまめに洗う。
  • 水をたくさん飲んでトイレに行く
    脱水しないように水を飲む。ウイルスもとにかく排出する。
  • 寝室の窓を常に3cm開けておく
    これは寒かったが仕方がない。とにかく換気して清浄な空気を取り入れる。
  • アルコール除菌シートを使う
    直接触れることでウイルスへの汚染を防ぐのには、手袋をするより、アルコール除菌シートを添えるほうが簡単。
    家中汚染したくないのでベッド周辺以外に触るときは気をつけた。
  • 密閉性の高い小分けビニール袋を使う
    使ったマスクやティッシュや薬のシート、すべてのゴミは惜しまずに都度ビニール袋に入れて密閉する。それをまとめてゴミに出す。
    ごみ収集の人を守ることにもなるし、余計なウイルスを撒き散らしたくないので徹底した。
  • パルスオキシメーター
    保健所が貸与してくれるけど発症から貸与品の到着までタイムラグがあるので、1つあると安心すると思う。
  • 電子体温計(予測式)
    実測式の電子体温計なので1回測るのに時間がかかってしょうがなかった。15秒とか20秒で測れる予測式の体温計があればよかった。
  • ペラック
    顆粒のハレナースより錠剤のペラックの方が好き。トラネキサム酸配合の喉の痛みに効く薬。これがなかったらしんどかった。
  • 銀翹散
    漢方薬にしては効き目がはっきりとしている薬。喉が痛い時によく効く。他の薬の邪魔をしないので処方薬の補助的に飲んでも大丈夫。
  • 処方薬
    たまたま膀胱炎で強めの抗菌薬が出ていたのも運が良かったと思う。こじらせずに済んだのはこれのおかげな気がする。また、呼吸器が弱くて風邪をひくとすぐこじらせて気管支炎になるため、2年前ぐらいに出張の前に悪化しそうで不安だからと余分に処方してもらっていたのが7日分あったのも助かった。
  • フードデリバリー
    近所はUber EatsやらMenuやらが豊富なので、外出しなくても食べ物には困らなかった。こういう環境にない人は行政の配食を頼んだ方がいいのかもしれない。
  • 着替えや常備薬の準備
    まったくの偶然なのだが、2/1からワーケーションに行く予定だったので、着替え(特にインナー)やら常備薬やら多めに用意していた。なんならこのまま宿泊療養に行けると思ったぐらい。ベッドの脇に旅行用バッグをどかんと追いて、手が届くところにほぼすべてが揃っていたのが非常に運が良かった。体調が怪しいなと感じた人は、動けなくなる前にさっさと荷物をまとめておくといいと思う。
  • 抗原検査キット
    いわゆる医療用ではなく研究用の感度も怪しいかもしれないものだったが、ないよりマシ。少なくとも、完全に症状が出ている時に陽性を判断することはできた。PCR検査を優先的にしてもらえた。
    逆に、検出できる程度にウイルス量が増えていないと陽性にならないので、これで陰性になったからと安心すべきではない。抗原検査キットを使うぐらい思い当たる(不安のある)人は、検査結果に依らず、自分は無症状の陽性者だと思って行動した方がいいと思う。
    心当たりもないのに陰性の安心を手に入れるために無症状でPCR検査を受けに行っている人は、やめたほうがいい。陽性率の高い今は検査場で感染る可能性も高いし、無駄に医療資源に負荷をかけないようにしてほしいと、現場を見て思った。

来月になったらはればれワーケーションに行きたいと思います。
待ってろよ函館。

*1:薬疹歴あり