ナイスビア珍道記

ナイ珍って呼んでね

『SCRUMMASTER THE BOOK』の序文を書きました #ScrumMasterWay

『The Great ScrumMaster』の翻訳版が出るぞ!

www.shoeisha.co.jp

スクラムマスターに焦点をあてた指南書の決定版が9月に日本語版で出版されます。
日本語版に序文を寄せる光栄にあずかりましたので、この本とそのコンセプトの紹介をしたいと思います。

原著者Zuziと「スクラムマスター道(#ScrumMasterWay)」のコンセプト

原著者はZuzana Sochovaさん(愛称はZuzi)で、チェコのアジャイルコミュニティを立ち上げた方で、Scrum Gatheringなど海外のカンファレンスでも常連のスピーカーで、いつも人に囲まれている人気者です。

彼女が提唱しているのはグレートなスクラムマスターになるための3つのレベル「スクラムマスター道(#ScrumMasterWay)」のコンセプトです。
3つのレベルを「私のチーム(My Team)」「関係性(Relationships)」「システム全体(Entire System)」と呼び、それぞれ、チームを見る視点、チーム間のかかわりを見る視点、もっと高い視点で組織全体やシステムを眺める視点、どの視点で見ることができているかで定義しています。 コーチングを依頼するぐらいなので当然といえば当然ですが、わたしがコーチする先のスクラムチームでは「私のチーム」のレベルのスクラムマスターがほとんどです。過去の自分を振り返ってもそうですし、新人スクラムマスターはたいがいこのレベルにあります。
それは悪いことではなく、自然です。研修を受けたばかりだったりスクラムを始めたばかりの人が「スクラムマスターとしてチームのサーバントリーダーになるには?」と考えるところから始まるのは、よくあることだからです。
先日のスクラムフェス大阪のわたしの基調講演でも、スクラムマスターが成長してもう少し高い視点を持つことの重要性を伝えていたつもりです。もう一段解像度を落として、全体性を失わずに細部を良くしていくことを考える力が重要ではないのかなと、わたしも思います。
ここまで読んで「スクラムマスター道(#ScrumMasterWay)」に興味を持った方は、以前わたしが翻訳した彼女のWebページを見てみてください。*1
scrummasterway.com

原著とシリーズ

原著はMike CohnのAddison-Wesley Signature Seriesでもある『The Great ScrumMaster』で、日本語版にあたってタイトルが翻訳でなくローカライズされるのは珍しいですね。
翻訳版『SCRUMMASTER THE BOOK』の日本語版序文では、著者Zuzi、そして彼女の「スクラムマスター道(#ScrumMasterWay)」のコンセプトに賛同し、Webページの翻訳をするに至ったエピソードに触れました。序文ですが、本編を読み終わったあとにでも目に入れていただけると嬉しいです。
ちなみに、わたしの他にもう1人、ロッシェル・カップさんが序文を寄せられています。

「おまけ」にMike Cohnのシグネチャーシリーズの一覧を載せました。

翻訳書とシリーズ(?)

指南書の決定版なんて書いてしまったんですが、拙著『SCRUM BOOT CAMP THE BOOK』も共に"THE BOOK"シリーズとして末長くご愛読いただければと思います。
知らなかったけど完全にシリーズ化する気まんまんのジャケじゃん!w*2

(おまけ)Mike Cohnシグネチャーシリーズ翻訳本一覧

版元PearsonによるMike Cohnシグネチャーシリーズの一覧はこちら。
https://www.pearson.com/us/higher-education/series/Addison-Wesley-Signature-Series-Cohn/4255380.html

*1:訳語を本と合わせたいなぁ

*2:版元は同じ翔泳社さんなのだ