ナイスビア珍道記

ナイ珍って呼んでね

【新刊】エンジニアリングマネージャーのしごと

8月に出る新刊のお知らせです!

企業でよくある人事制度では、技術職の上位職としてテクニカルスペシャリスト職とマネジメント職が用意されている、というのをよく見ます。
わたしも前職でまさにそういう人事制度のもと、管理職として本を読んだり研修を受けたり相談したり、いろいろやってた記憶があります。

いざ管理職になるといっても、用意されている研修プログラムは薄らボンヤリした一般的な内容で(そりゃそうですよね、マネジメントって人が相手なのにその実装を抜いた話はボンヤリするに決まってる)、結局マネジメントのしかたなんて誰も教えてくれないし、上司やデキる人の真似をするぐらい。個人が体得していく専門性なんて怪しいもので、センスのある人はいいマネージャーになるけど、センスがない人は全然ダメ。センスのないマネジメントの部下になんてなったら最悪。そもそもセンスってなんだ! いいマネージャーかどうかって何をもって評価するんだ!

たとえば優れたマネージャーがいて、めちゃくちゃ人が育って、育った結果みんな会社を辞めて羽ばたいて各所で活躍していたとしたら、そんなの社内の制度では評価しきれないでしょう?

ジュニアな人からすればマネージャーなんだからしっかりしろよ、って思うかもしれないけど、マネージャーになった当人もこんなんでいいのかなぁ、マネジメントわからん!と思うもんなんですよね。それだけならまだマシで、重責に耐えきれず責務を投げ出してしまうか、本人が潰れていってしまったりする。優秀なばかりにマネージャーに登用されて、第一線からフェードアウトしてしまう人は非常に多いのです。ピーターの法則*1 ってやつもそうです。
そんな悩みに、いい感じにいろいろ答えてくれる本です。
物語っぽい導入もはさみつつ、筆者が経験を語りながら隣でコーチしてくれるような優しい筆致、つまり、わたしが管理職になったときに読みたかったよぉと思うオススメの本です!!!

お手にとってくれよな。
よろヒヒーン🐴

*1:人材はその組織内で昇進できる限界点に達するため、結果的に中間管理職の各階層は無能な人間で埋め尽くされるという社会学の法則。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87