レガシーコードからの脱却 ―ソフトウェアの寿命を延ばし価値を高める9つのプラクティス
- 作者:David Scott Bernstein
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2019/09/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
拙訳『レガシーコードからの脱却』ですが、Developers Summit 2020 ITエンジニア本大賞のプレゼン大会での最終投票の結果、技術書部門大賞をいただくことができました!
ITエンジニア本大賞には技術書部門とビジネス書部門があり、事前の公開投票により上位10冊が選ばれ、そのうち得票数上位3冊の関係者(著者、翻訳者、編集者、出版社の担当さんetc)がデブサミ会場内でプレゼンテーションをし、さらに最終投票が行われ各部門の1位に大賞が贈られるというものです。
上位3冊に選ばれるだけでも大変嬉しいのですが、まさか最終投票1位を獲得できるとは……。
今回2名の特別ゲストによる「特別賞」の選出は2冊ともビジネス書だったのが技術者側の人間としては残念な限りですが、広く読者の皆さんに選ばれた技術書部門の大賞ということで、非常に栄誉に感じております。
ありがとうございました!
以前の記事に書いたとおり、当初の特別ゲストから急遽プレゼンターに代わって5分間のプレゼンテーションをしました。
アピールしたポイントは、
- レガシーコードから抜け出すのではなく、そもそもレガシーコードを作らないようにするための本
- 著者はCertified Scrum Developerを教えているベテランコンサルタントだけどXP大好きテックパーソン
- モダンな開発プロセスの基本を1冊に全部のせした本
- なぜそのプラクティスをやるのか思想が書いてある
- タイトルからテクニカルプラクティスの本という印象を受けそうだが違う
- マネージャーにこそ読んでほしい
て感じです。
投票してくださった皆さん、読者の皆さん、レビューにご協力くださった kkb11さん、 songmuさん、 shishi4twさん、 y0t4さん、 bash0C7さん、 sato_ryuさん、 spring_akiさん、 iwashi86さん、 bikisukeさん、 makotookanoさん、 fallsnow8448さん(ここまでレビュワー順不同)、 出版に携わってくださった編集の高さん始め業界の皆さん、共訳者の弊社チームに感謝です。
数々の反応をいただいた中でも嬉しかったのは、数々の執筆/翻訳作業でお世話になっているツールRe:VIEWの作者であるkmutoさんに言われたこれです。
いいツールがあるといい仕事ができるんだなぁ*1。
この本、再校入稿だったんだけど、時間切れというわけではなくて、関係者全員のデジタルリテラシーが高く、原稿データおよび初校で十分に校正されて品質が担保されていたからこそだよね(青焼はちょっと多かったけど…)。こういう良い仕事と、7校8校とか延々やっているような仕事を比べると👻 https://t.co/9lzIUcGo0X
— kmuto (@kmuto) 2019年9月12日
本作と同じ弊社4人の翻訳チームによる『みんなでアジャイル』は3/19(木)発売。ただいまAmazonでは予約受付中です。
こちらもよろしくお願いします。
みんなでアジャイル ―変化に対応できる顧客中心組織のつくりかた
- 作者:Matt LeMay
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2020/03/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
『SCRUM BOOT CAMP THE BOOK』もとうとう9刷になりました!
ご愛読ありがとうございます。
余談ですが、自分が特別ゲストをやるはずだったときは、ビジネス書部門は『FACTFULLNESS』か『ソフトウェアファースト』かなぁなんて思っていたんですよ。
特別ゲストは事前に上位3冊ずつの対象本を読むのですが、失礼ながらまったく存じあげなかった(単に自分の興味の射程外なだけ)『プレゼン資料のデザイン図鑑』が良かったです。
作り手の気持ちも伝わるし、ユースケースが実用的だし、装丁もいいし、丁寧に作られたいい本でした。
さすがビジネス書部門の大賞を取るだけあるという感じでした。
こういう機会でもないと自分では手に取らないので、いい機会になりました。
- 作者:前田 鎌利
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2019/03/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
宣伝
そういえば宣伝なのだが、今週金曜日です。
来てください!
*1:世の中の出版社および制作会社が早くRe:VIEWに対応してくれればいいのに……。別件でWord入稿とかやってるけどつらたん