ナイスビア珍道記

ナイ珍って呼んでね

Agile Vietnam Conference で TDDワイワイ会の話をしてきた #tddyyχ

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スピーカー名札

12/7〜8の2日間、サイゴン(ホーチミンシティ)とハノイで行われたAgile Vietnam Conference 2019にセッション公募が通って登壇してきた。

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サイゴンの登壇者ずらり

ここ数年参加しているカンファレンスで、ベトナムで講演するのは2015年以来。正確には2016年にワークショップをやっているけれど、純粋にトークで登壇するのは4年ぶりだったらしい。 サイゴンで登壇して夜飲んで翌朝ハノイに移動*1、ハノイで登壇という強行軍(いつもそうだけど)だった。

TDDワイワイ会(正式名称「TDD+モブプログラミングでワイワイする会」、tddyyχ)についてはこちら。

miholovesq.hatenablog.com

Introduction to TDDYYΧ

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ある部屋のアジェンダ(わたしのセッションがある)

サイゴンでは3トラックある中で1トラックのお昼の直前のスロットだった。トラックにポリシーはなさそう。ハノイではLeadership&ManagementトラックとTechnologyトラックがあり、わたしのは後者に置かれていた。
どちらも組織とかマインドセットとかの話が多かった印象。

資料はこちら。

内容はざっくりこんな感じ。

  • 優れたアジャイルデベロッパーであるためには技術を磨かないとね
  • Hunter Industriesで見たインターンシップのジョブディスクリプションがまさにアジャイルデベロッパーに要求されることなのでは
  • これを磨くためにはプログラマとしての筋トレをするしかない
  • TDDは筋トレにオススメ
  • 一人だと筋トレも続かないのでみんな(モブ)でやろう
  • オススメイベントとしてCoderetreat/TDD Boot Camp/TDDYYΧの紹介
  • TDDYYΧのやり方の紹介

TDD Boot Campを紹介するにあたってid:t-wadaさんに下記の発言や、TDD Boot Campについての英語の説明などについて確認していただいた。ありがとうございました!

反応

まず、Χ(カイ)はX(エックス)じゃないんだよという話が意外とウケてた。
イベントの朝イチオープニングで登壇者がステージに上がり一言ずつ自分のセッションの宣伝をする機会があるのだが、わたしは「TDDYY🙅‍♀️の🙅‍♀️はXじゃないんです。その秘密が聞きたい人はわたしのセッションに来てください」と宣伝したので、セッションに来なかった人にまで「結局あれはなんだったの?」と聞かれたりした。
サイゴンは3パラレルのトラック構成で、リーダーシップとかマインドセットとか心理的安全性とかの話が多かった印象がある。ハノイは2パラレルで、わたしのセッションはテクノロジートラックというトラックに置かれた。
会場にいくつか質問をしてみたのだが、日本のように「モブ!」とか「モブといえばハンター!」とか言っている人はほぼおらず、Hunter Industriesは仕方ないにしても、Woody Zuill氏の名前を知っている人も多くなかったようだ。普段ペアやモブをやっている人もあまり手が上がらなかった。
とはいえとても真面目に聞きながらスライドをスマホに収めている人もいたので、それなりに持ち帰れるものだったみたい。
会場の反応が薄いかなぁと思っていたら、翌日Facebookで「Hiスピーカー、TDDYYΧの話はとても良かったです」みたいなメッセージをもらえて嬉しかった。

次にやること

英語のスクリプトを読むんじゃなくてもっと自由に喋れるように練習しよう。
それと、もっと質問をしやすい仕組みを作ろう。ベトナム人は日本人以上に大人しくて質問の手が挙がらない。オーガナイザーが「みんな英語が得意じゃないので聞いてることはわかっても声をかけたりできないんです。ベトナム人同士ならちょっと話聞かせて、ってコーヒー飲みに行けるのに」って言ってたぐらい。次はこれをなんとかしてうまく巻き込めるようになりたい。

次回のTDDワイワイ会

普段、国内では「一度はワイワイ会に参加して、ワイワイ会の空気感のまま持ち帰ってね」とか説明したり、スタンスを尊重してほしいとお願いしたりしているのだが、今回海外ではぜひ持ち帰ってやってみてね、と説明してみた。 んじゃ自分も勝手にやろうと思うよりは、日本国内にいてこのブログを読んでいる人はぜひ次回のTDDワイワイ会に来てほしい。
(さっき年内最後の開催が終わったばかり。)

次回は2020/2/2の予定です。

tddyyx.connpass.com

余談

スカラーシップとアテンド

今回はなぜか日本からの参加者が多く、10数名いた。弊社もスカラーシップの学生と、初ベトナム勢と、初海外勢を伴っていたのでなかなかに楽しい珍道中になった。
学生を連れて行くという名目で、昨年に引き続きLIFULL Tech Vietnamを訪問したのだけど、CIO倉林さんの話はわたしが聞いててめちゃくちゃ勉強になる。海外で働くこともそうだけど、東南アジアやベトナムの今の情勢とか、組織作りチーム作りの工夫とか。
あとは、同行者たちにわたしが好きなところを全部伝えきれなかったので、もっと案内してあげたらよかったなぁ。もっと美味しいものたくさん食べて、もっといろんな国の人たちと絡めばよかったなぁ。
まあ次回。
来年もスカラーシップの学生を募集すると思うので、興味を持った学生には参加してほしい。

サッカー

あまり知られていないがベトナムの国技はサッカーらしく、テレビのスポーツチャンネルでも現地リーグをやっている。見てるとレベルも高くなってるし、なかなかに面白い。ちょうど東南アジア競技大会(SEA Games)の真っ最中で、開催地はフィリピンにも関わらず、国はベトナムの快進撃に湧いていた。とくに準決勝のあった12/7の土曜日は、街全体が盛り上がっていてはちゃめちゃに楽しそうだった*2。今日日高校サッカーでもあんまり見ないのでは?というぐらいチアホーンの音を聞いた。
試合後は街に繰り出して国旗を振り回しながらバイクを乗り回すという初日の出暴走みたいな光景が見られるのだが、聞くところによると、勝っても負けてもこうらしい。寛容でよろしい。

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グエンフエ通りのパブリックビューイングと周囲の群衆

Fun Done Learn

Fun Done Learnのセッションも採択されていて、特に最後のコマでやったサイゴンでは、全体のふりかえりとして機能していた。
また、Fun Done Learnの登壇者でもあるyattomさんは心理的安全性ゲームのワークショップもやっていて、これも好評だったみたい。
写真は2日間の登壇を終えて「DONE」の一文字を作る(作れてない)人たち。体硬すぎや!

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登壇DONE

世界一美味しいお粥

今回もハノイのCháo Gà Bà Mỹ("ミーばあさんの鶏粥")は最高だった。
最近自分で作るやつがだいぶさらっとしてしまっていたことに気づいたので、もっとこっくりしたやつを作ろうと思った。

miholovesq.hatenablog.com

モブプログラミング Advent Calendar 2019

このエントリーはモブプログラミング Advent Calender 2019の12/16の記事として書かれました。
あんまりモブプログラミング関係なくなっちゃった。 qiita.com

明日はsasakendayoさんですー。

*1:夜のフライトが「こんなことなら飲んでりゃよかった」って思うぐらい遅延するから

*2:この後ベトナムは60年ぶり、南北統一後初の優勝をするのだ