TDD+モブプログラミングでワイワイする会
今日はTDD+モブプログラミングでワイワイする会(通称TDDワイワイ会、略称tddyyχ)その19です。
モブプログラミングAdvent Calendar 2018の16日目の記事として書いていたら長文になったので分けました。
最近満員御礼が続いています。 今回も補欠がいますが、なんだかんだドタキャンが出て繰り上がったりするので、興味があったら来てください。
tddyyχのスタンス
何度か言ってますが、tddyyχのスタンスはこれです。
水とコミュニティはタダという参加者が運営の努力にタダ乗りするという受益者負担の原則と真逆の現象が起きると勉強会は続かないんだよな。それでいうと #tddyyχ は「俺ら水飲むけど一緒に飲む? 飲み水は自分で持ってきてね」なので非常に健全である。予定はこちら https://t.co/SDfUZXKH8t
— Miho🍺Nagase (@miholovesq) 2018年5月10日
つまり
- 勉強会ではありません
- モブプログラミングを教えたりTDDを教えたりしません(できません)
- 自分たちが能力向上のためにやっています
- もくもく会ならぬモブモブ会です
過去のtddyyχ
わたしはアジャイルコーチという仕事をしています。
それと、大学で教員をしていて、学生がアジャイル開発プロジェクトをやるのに関わっていたりします。
コーチしている先でお客さんとtddyyχをしたり、学生を集めてtddyyχをしたりしてきました。
これまでに大学では、琉球大学、岩手県立大学、都立産業技術高専、広島大学、九州工業大学、筑波大学、産業技術大学院大学でワイワイしてきました。いずれも毎回盛り上がり、失敗知らずです。
ちなみにtddyyχ自体も大学の仕事をしていて知り合った飲み友達*1とやってます。
大学関係者さん、tddyyχパッケージ出前しますんで、呼んでください!!!
tddyyχのいいところ
tddyyχのいいところは、スポーツジムのようなところです。
TDDだったり、プログラミング言語だったり、アルゴリズムだったり、ファシリテーションスキルだったり、教えるスキルだったり、サボるスキルだったり、他人に任せるスキルだったり、ソフトウェア開発、特にチーム開発で必要になるスキルのあれこれを、参加している人がそれぞれにチャレンジを設定して自主練できるところが魅力です。
これが、20回も続いている秘訣だと思っています。
tddyyχの決めごと
1. モブでTDDの練習することを会の目的とすること
これは、当初自分たちが始めた動機が、TDDをもっと上手くなりたかったからです。TDDのリズムがモブプログラミングの交代のリズムを作りやすいという理由もあります。
そして、あくまでも練習です。何かプログラムを完成させることよりも、普段の仕事のようなプレッシャーのない状態で、モブの良いリズムや良い雰囲気を体験して持ち帰れるようしたり、失敗を恐れずにチャレンジしたりすることを意識しています。
2. ホストも含め全員が参加者であること(=参加しない“外野“や”傍観者“がいないこと)
心理的安全性の話にも関わるかもしれません。tddyyχでは全員が参加者です。
小さいコミュニティでホストとゲストの線引きができてしまうことを嫌っています。「俺ら水飲むけど一緒に飲む?」のスタンスの話です。
また、鶏と豚の鶏が嫌いというのもあります*2。作業している後ろから監督官みたいな人が覗き込んでくるの、嫌じゃないですか? まあ、夢中になっていると気にならなかったりもするのですが。
3. 疲れた脳の栄養補給としてお菓子があること(とくに甘いもの)
弊社アトラクタが地味にお菓子スポンサーをしていますが、リピーター参加者がお土産を持ち寄ってくれたりもします。ありがとうございます。
4. 中間ふりかえりと全体ふりかえりを入れること
一旦は簡単な練習を1セッションやった後にふりかえり、もう1セッションやります。少なくとも1回フィードバックの機会を入れることで「練習」の効果を上げます。
5. 各モブにはファシリテーターが1人いること
初めての人同士で出会って数分でチームになるのは難しいので、専任のファシリテーターを1人置くようにしています。もちろんファシリテーターもモブのメンバーとして参加します。
6. ファシリテーターは会の目的と時間と心理的安全性に気を払うこと
ついつい練習であることを忘れて完成させようと突っ走ってしまったり、交代のタイミングを忘れてしまったり、だれかが置いてきぼりになっていたり、そう言ったことがないように第三者的な目線を必要としています。
7. ホストとファシリテーターはtddyyχに参加者として参加したことがある人であること
ここまで述べたことを意識して、いい練習の場を作れるように、これらがわかっている人がまずは場づくりをするようにしています。
運営メンバーだけでなく、なんども参加してくれているリピーターを"おかわり組"と呼んでいるのですが、おかわりの人たちはファシリテーターとしても頼りになります。勝手にやってくれるのでありがたい!
8. ファシリテーターを含めて、モブの人数は3~5人であること
リズムよく交代するには、最大でも5人かなぁと考えています。
次回のtddyyχ
次回は年末、沖縄です。