ナイスビア珍道記

ナイ珍って呼んでね

2019ふりかえりと2020年あけおめ

もう元日も終わりそうなのだが、2019年のふりかえりを書いた。
ちなみに元日が終わるとわたしの誕生日だ。

コミュニティイベント・カンファレンス

国内と海外、大きめのイベントに参加していた。
アジャイル系の小さなミートアップは最近行くことが減ってしまったなぁ。

国内

Regional Scrum Gathering Tokyo 2019

いろいろあったんだけども、ヤッホーブルーイングの井手社長(てんちょ)に講演してもらったのが個人的なハイライト。

miholovesq.hatenablog.com

Regional Scrum Gathering Tokyo 2020のチケットがわずかながら追加発売されます。発売は1/6(月)正午です。

rsgt2020.eventbrite.com

Developers Summit 2019

デブサミで登壇した。
それと、ITエンジニアに読んでほしい!技術書・ビジネス書大賞 2019のプレゼン大会の特別ゲストになった。

miholovesq.hatenablog.com

なんと今年も特別ゲストのご依頼をいただいてしまったので、僭越ながら務めさせていただくことに。

www.shoeisha.co.jp

Scrum Fest Osaka 2019

スクフェス大阪にも行った。
自分も発表したのだが、やっぱり基調公演が良かった。
帰りに奈良に寄ったんだけど、めっちゃ楽しかったな。

miholovesq.hatenablog.com

XP祭り2019

去年に続き今年も参加した。kakutaniさんの講演を久しぶりに聞いたのだが、良かった。午後も参加したかったのだが、腰痛がヤバすぎてそれ以外聴かずに退散した。

TDDワイワイ会

12回開催してた。月イチペースでいい感じ。
広島(広島大学)、北九州(九州工業大学)、函館(はこだて未来大学)と地方開催もできたので、今年はもっといろいろなところに行きたい。
enPiTの夏合宿(アジャイルチームキャンプ)にTDDワイワイ会の運営を呼んで協力してもらったのも、大変好評だった。
じゃあ雑に誰がやっても大丈夫かというとそんなことはない。客先や筑波大でやったときはまあまあ、という程度だった。
違いは、ファシリテーション。
雑に人を集めてプロジェクタとお題を与えれば勝手にワイワイすると思いがちだが、そんなことはない。結局TDDワイワイ会の成功パターンを知っている人がファシリテーションしないとうまくいかないんだよなぁ。
どんな感じか知りたい人はこちらへ。

tddyyx.connpass.com

国外

Agile Coaching Retreat Malaysia

Agile Coaching Retreats | Deep | Shared Learning | Retreat

Coaching RetreatはScrum Allianceの主催する国際的なイベントで、アジャイルコーチがリゾートで2泊3日合宿するもの。
今回の会場はマレーシアの首都、クアラルンプールから車で小一時間の熱帯雨林の山中にあるRemember The Villaというリゾートだった。
参加者は40人ぐらいで、半分ぐらいが国内(マレーシア)、あとはシンガポール、インド、インドネシア、オーストラリア、香港、台湾、フィリピン、日本から。
わたしはCoaching Retreat自体の参加は3回目だった。台湾から初参加の女子とツインの部屋をシェアしたが、個室の人や、ドミトリーを使っている人たちもいた。あまり部屋にこもっていることはなく、基本的に共有スペースで何かしらアクティビティをしていたけど。
基本的にOSTだが、だいたいずっと同じメンツで過ごす。わたしが参加したのは「アジャイルコーチの道」という枠で、お互いの背景や研鑽の仕組みについて話し合っていた。
他にはアジャイルゲームをやって遊ぶ人たちとか、CxOを説得するためのアジャイル導入について話す人たちとかがいた。

心理的安全な場を作る道具、Empathy Boxが面白かった。好きな人いそう。
結構パーソナルな話を語り合うので、そういう気分じゃなかったわたしはちょっとしか参加しなかったけど、じっくり語り合いたいとか、パーソナルコーチングにはいいかもしれない。

tribeless.co

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天国のような共有スペース

ところで初マレーシアは最高だった。なにってご飯が美味しい。マレーシアのペナン島から来ていた参加者も、他の東南アジアからの参加者も、みんながペナン島は世界で一番ご飯が美味しい場所なのでミホは絶対に行くべきだと力説するので、そのうち遊びに行きたい。

Agile Vietnam Conference 2019

今年も楽しかった。今年は講演者として参加してきた。レポートはこちら。

miholovesq.hatenablog.com

弊社のスカラーシップで連れて行った学生によるレポートはこちら。

suiminjikanha7h.hatenablog.com

suiminjikanha7h.hatenablog.com

仕事

相変わらず、アジャイルコーチとして企業と学校相手にお仕事をさせていただいている。

アジャイルコーチ

パブリックになっている仕事は多くないので、ご紹介。
基本的には、平均すると週に1回ぐらい研修をやって、2〜3日はクライアントのチーム支援をして、あとの数日は家で仕事をしている。わたしの場合は大学の仕事がここに入ってくる。

developer.ntt.com

弊社株式会社アトラクタもおかげさまで3期目が終わった。
2019年は弊社に初の社員が入社した。
採用やってまーすと言い続けている。今年も人が増えるといいね。

www.attractor.co.jp

レガシーコードからの脱却

弊社4人で翻訳した書籍。おかげさまで多くの方にご愛読いただいている様子でありがたい。

レガシーコードからの脱却 ―ソフトウェアの寿命を延ばし価値を高める9つのプラクティス

レガシーコードからの脱却 ―ソフトウェアの寿命を延ばし価値を高める9つのプラクティス

  • 作者:David Scott Bernstein
  • 出版社/メーカー: オライリージャパン
  • 発売日: 2019/09/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

よなよなCoaching Retreat 2019

弊社アトラクタのコーチ向け企画として「アジャイルコーチとスクラムマスターの宴〜よなよなコーチングスキルあげちゃうぞスペシャル〜 in 箱根(仮)」というイベントを実施した。
30人ぐらいが集まって、COLONY箱根*1で2泊3日の合宿をした。
これも基本的にOST、積極的に全セッション参加する人、休みたおす人(わたし他数名)、好き好きにみんなが過ごして楽しそうだった。
今年も企画したいが、終了したCOLONY箱根の替わりになる施設を知ってる人がいたら教えて欲しい。

www.attractor.co.jp

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楽しそうな参加者

大学

主にenPiTの仕事。
enPiTについてはこちらに詳しく書いたので参照してほしい。

miholovesq.hatenablog.com

産業技術大学院大学・アジャイルチームキャンプ

あいかわらず産業技術大学院大学のenPiT特任教員として学部生にアジャイルを教えている。これとは別に、産技大の学生向けの正規科目として講義を持っている。 産技大enPiTは、東京工芸大学の今給黎さんの研究室の学生と、嘉悦大学の学生を受け入れている。
夏合宿は彼らに加えて、協力している琉球大学、広島大学、九州工業大学のenPiT受講生が参加した。総勢60名規模の合宿で、場所はCOLONY箱根*2、過去のenPiT夏合宿の中で一番充実していたのではないかと思う。
コンテンツが熟成してきたのと、メンターチームが出来てきたのと、場所が良かったのと。
Facebookでゆるゆる募集したところ、いろいろな企業の方から夜食やお菓子のご支援をいただいて大変嬉しかった。

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写真はイメージです(わたしが撮影した写真)

メンターとして参加してくれたug23_がブログに書いてくれた。

tech.smartcamp.co.jp

夏合宿ではガーッと集中してチーム作りとアジャイルなプロダクト作りをオンボードさせて、秋は自分たちでプロジェクトをがんばってもらって冬の成果発表会で会いましょう、というのがパターンだ。
産技大に参加している東京工芸大と嘉悦大は、秋のプロダクトデザインやアーキテクティングの支援をしたり、毎週のスプリントレビューを通じて支援している。
特に嘉悦大の学生はCSどころかいわゆる文系の学生たちで、基礎知識がまったくないところに"仕組み"だけで結果を出すように支援するのがわたしの役目で、純粋にプロセスに注力できる分やりがいがあるし学びが多い。

筑波大学

筑波大学でも非常勤講師をやった。
これも夏合宿がメインのパターン。春は授業を1回ぐらいやる。秋はほとんどノータッチで、筑波大の先生方ががんばるところ。
夏合宿はここ数年kyon_mmと協力しながらやっている楽しいプログラムで、主に夏合宿のアレンジと実施、アジャイル開発に関する概論的な講義などがわたしの持ち分。
筑波の学生は独特な幅広さがあるように思う。うまく説明できないが、フツーの大学生っぽい学生とオタク*3っぽい学生のバランスが他にない感じ。キメラとして器用にプレゼンが上手くてモノも作れるイケイケ系オタクエンジニアが爆誕することがある。うらやましい。
ただ、つい話しかけやすいオタクに逃げてしまうのは自分のよくないところで、もっとキラキラした学生にも積極的に話しかけてコミュ力を上げる練習をしないといけないとは思っている。

東京工業大学

東京工業大学の非常勤もやっていた。uchan_nosとやっているこのITSPプログラムは通年の授業で、フルタイムの仕事と比較すると間延びしている。夏合宿パターンの1週間の濃度と比べると、集中してものを作るリズムができないまま1年を過ごしてしまうのが悩みなのだ。
ただこういうのもなんだが、彼らは大学院生な上に技術レベルが全体的に高く、イケてる会社でバリバリインターンとかをしている学生もいて、良くも悪くも力技でどうにでもできてしまう能力がある。
来年はこのプログラムが最後かもしれないので、力技プラスアルファを学ぶチームが増えるといいなぁ。
普段のスプリントレビューで見ていればよくて、ちゃんと用意された"発表会"というものに興味がなかったのだが、今年は成果発表会に参加した。良かった。

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アジャイル開発を完全に理解した人たちの会

はこだて未来大学

はこだて未来大学でもゲスト講義(ワークショップ)をした。いつも6月に函館に行って、学部生向けと大学院生向けの講義をやっていたのだが、今年は5月に行って学部生向けのワークショップをやった*4
2コマ分程度なので、これをもってして初めてアジャイルやるぞ〜とはならないわけで、概念的なことを丁寧に伝えるようにした。資料としてあとから辿れるようにリファレンスを散りばめたり、enPiTを終えてTAをやるような学生の立場で改めて聞いたときにも役立つような構成にしたつもり。
今年の成果をまだ見ていないので、彼らがどうなったか楽しみである。

琉球大学

琉球大学は9月にミニキャンプというゲスト講義(ワークショップ)をしてきた。
夏合宿の参加者が秋のプロジェクトを開始するにあたって、プロダクトデザインを含めてスプリント0をやる感じ。
たった2日でブートしろって言われるんだから、辛いよな。とはいえ、準備もしないのに時間をかけて練りに練ったって、いいアイディアが出るわけじゃないんだ。生煮えのアイディアのまま進んでいくときにやっと本気になって困っていろいろ考えることで、どのチームもそれなりに形ができてくる。"Done is better than perfect"って言うは易しで、perfectionにこだわってしまうんだよな。とてもよくわかる。

そういやどの大学でも多くのチームが、単純なWebアプリ作るだけでもマイクロサービスアーキテクチャを選択してフロントエンドとバックエンドの分担から始める。
うまいチームはしばらくモブで進めるんだけど、お互いの手の内もわからないうちにいきなり分担を固定して仕事に線引きをしてしまうチームもいて、それはそれはもったいない。
理由を尋ねてみると、インターン先の影響が大きい。そもそもモノリシックアーキテクチャをそもそも知らなかったりして、選択肢に入れていない。
いい悪いではないんだけれど、短期決戦で少人数なのだから不慣れな要素技術に戦力を分散するより、シンプルに進めてみるといいと思うんだけどな。

Agile PBL 祭り

enPiTが終わるのもあって、学生チーム同士の交流の機会が減ってしまう。それに関わる教員も。
学生チームだって社会人チーム*5だって、チーム開発においてアジャイルなやり方を選択するのが現代のスタンダードであるとすれば、起きる問題や解決すべき課題は似てくるものだ。たかが学生のチーム開発、と思う人もいるかもしれないが、社会の縮図みたいなものが現れる。
他の学生チームを見ることで学生は学ぶことができるし、社会人だって学べること、ハッとさせられることがすごく多い。
enPiTが終わると、こういう機会がぐっと減ってしまう。
そこで学生と社会人をつなぐ仕掛けを考えたいなーと思ったとき、絡めやすいのが「採用」だ。
ところが金と利権が渦巻く企業論理の前ではアカデミアの盾は無垢すぎて、学校は青田買いを通り越して焼畑されてしまうという恐怖を抱えているっぽい。
とはいえ一方的に企業が搾取するわけでもない。企業は満を持してキラキラの人事担当者を用意するのだが、感度の高い学生ほど、まぶしいだけで技術の話ができない人に対する印象はすこぶる悪く、そんなこといいから現場でどんな技術を使っているのか教えてくれよと思うという話も聞く*6
採用を前面に出すとなんかホワホワして残念なイベントになってしまうことがあるのはこのせいかもしれない。
ということで、まずは学生、社会人問わず、技術の話ができる人たちで集まってワイワイしましょうというお祭りを企画しました*7
わたしなんかは裏方で、主たる発起人たちは、学生と教育の行く先を本気で考えているプロパーの教員たちだ。すごい。

agilepbl.com

その他

なんか去年はなんだかんだ忙しかったなぁ。
今年はアジャイル以外のことも何かやらないと。

バンド

20年以上続けていたバンドが2017年に休止していたのだが、活動再開にあたりクビになった。
うちでベース*8が泣いている。

ビール

大晦日に暇だったので飲んだビールの数を数えてみた*9
年が明けるどころか夜が明けそうになった。
数の単位は、サイズを問わず杯数、ボトルや缶の場合は本数。

1月 49
2月 39
3月 67
4月 73
5月 81
6月 83
7月 65
8月 65
9月 84
10月 87
11月 71
12月 69
(計) 833

記録されているだけでこれなので、記録されていないやつ、それからビール以外のお酒を入れたらそこそこ飲んだとは思うのだが、思ったより少ないなという感想。
4月〜6月、9月〜11月は気候が爽やかでナイスビア日和が多いからだという仮説。

あけおめ

旧年中は大変お世話になりました。
お世話になった方もそうでない方も、今年もよろしくお願いいたします。

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あけおめ

ということで明日はわたしの誕生日です!!!!!

今年はもっといろんなとこに行って遊んで美味しいものを食べて美味しいビールを飲んで楽しむぞー。イェイイェイ

*1:復活希望

*2:復活希望2

*3:揶揄する意図はまったくない。自分もオタクだから

*4:おかげで梅の季節に東京にいられたので梅仕事ができた

*5:学生だって社会だろってのはおいといて、ここでは企業で働いている非学生を指す

*6:個人の経験です

*7:今のところそうは見えないかもしれないけど

*8:知る人ぞ知るJerry Jonesの90年代のShorthorn、超かわいい

*9:Untappdというアプリのログをたどった